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みなさんは、「人間ドック」のドックの意味をご存じでしょうか？

作家の山田風太郎氏は、明治・大正期の軍人大山巌が「人間も船と同じでドックに入って検査しないといかん」といったことを「人間臨終図巻」の中で紹介しています。船の修理・検査用施設のdocにちなみ「船と同じく、人間の身体も精密検査が必要」とのイメージからメディアで使用されたのをきっかけに定着したようです。

人間ドックと健康診断はどう違うのでしょうか？
健康診断では、検査項目が定型的に限定されていることからご自身が気にしている項目をチェックすることは難しくなっています。その点、人間ドックは健康診断より検査項目がかなり多く、自分の調べたい項目を選択して検査できるため、より詳しく知りたいと思う部位について詳細な検索を行うことができます。
健康診断の目的は、「未病の発見」であり、人間ドックの目的は、「異常の発見」にあると言われています。

人間ドックは、病気の治療ではないので健康診断と同様、健康保険の対象にはなりません。ですから確定申告における医療費控除の対象にもなりません。しかし検査結果で病気が判明し、引き続いて治療に移行した場合などは、検査費用も医療費控除の対象となります。
お勤めの会社やご加入の健康保険組合によっては、費用補助がある場合もありますので、お問い合わせください。

「検査前の飲食の注意を守ること」です。また病気治療中の方は、「事前にその旨を伝えること」です。
また人間ドックがあるからちょっとお酒を控えよう、食べ物を制限しようという方がいらっしゃいますが、検査結果にはほとんど影響を及ぼしません。
生活習慣病の発見のためには、「普段どういう生活をしているのか、そしてそれをどう改善していくのか」を明らかにすることが大変重要になります。そのためにも普段の生活習慣で検査を受けることが大切です。

当院でも皆さんの健康管理のためにさまざまなドック内容をご用意しております。今後の生活を健康的に過ごすため、生活習慣を見直すきっかけとなれば幸いです。
ぜひご相談ください。